人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの

序 章 広がる人工知能――人工知能は人類を滅ぼすか

第1章 人工知能とは何か――専門家と世間の認識のズレ

第2章 「推論」と「探索」の時代――第1次AIブーム

  • 1950年代後半〜1960年台
  • 複雑な現実の問題は解けないことが分かり、急速に冷めた
  • 推論・探索の時代
  • 人工知能という言葉が誕生
  • 探索木

第3章 「知識」を入れると賢くなる――第2次AIブーム

  • 1980年台
  • 知識の時代
  • 知識を取り込み、推論する
  • オントロジー
  • ライトウェイト・オントロジー
    • 完全に正しくなくても使えればいい
    • ワトソン
      • 質問を理解しているわけではなく、関連しそうな答えを高速に出している
  • フレーム問題
    • 関係ある知識だけを取り出す作業は難しい
  • シンボルグラウンディング問題
    • シンボル(記号)と、それを意味するものがが結びついていない
  • 知識を入れることにより、コンピュータは賢くなり、産業的にも使えることが分かったが、知識を書くことの大変さからブームは終了

第4章 「機械学習」の静かな広がり――第3次AIブーム(1)

  • 機械学習と特徴表現学習の時代
  • 機械学習は分類を自動的に習得する
  • 教師あり学習
    • 入力と正しい出力の訓練データを用意し、コンピュータを学習させる
  • 教師なし学習
    • 入力データのみを与え、構造をつかむ
  • 分類の方法
  • 学習には時間がかかるが、予測は一瞬
  • 特徴量に何を選ぶかで、予測精度が大きく変わる
  • 特徴量は人間が決めないといけなかった

第5章 静寂を破る「ディープラーニング」――第3次AIブーム(2)

  • 2012年トロント大学が開発したSuperVision登場
    • それまで26%台だったエラー率が15%台
  • ディープラーニング
  • グーグルのネコ認識
    • 1000万枚の画像を入力に利用

第6章 人工知能は人間を超えるか――ディープラーニングの先にあるもの

  • 考えられる人工知能の発展
    1. 画像特徴の抽象化
    2. マルチモーダル(複数の間隔データの組み合わせ)な抽象化
    3. 行動と結果の抽象化
      • 行動の計画がたてられる
    4. 行動を通じた特徴量を獲得
    5. 言語理解・自動翻訳ができる
    6. 知識獲得ができる -議論
    7. 本能
    8. 創造性
    9. 人間の征服

終 章 変わりゆく世界――産業・社会への影響と戦略

  • 産業への波及、職業について筆者の予想
    • 短期的(5年以内)には急激な変化はない
    • 中期的(5〜15年)には生産管理やデザインの部分で変わってくる
    • 長期的(15年以上)には例外対応まで含めて、人工知能がカバーできる領域が増える
  • 人工知能が生み出す新規事業
  • 日本の課題
    • データの利用に関して非常に警戒感が強い
    • 法整備の遅れ
    • モノづくり優先の思想
      • 見えないものに理解が得られにくい
    • 学会内、業界内の悲観論
    • 投資できる企業の少なさ
  • 日本のメリット
    • 人材の豊富さ